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知代の性活
第1章 四月 強引な人生初の絶頂
 しばらくして、知代はまた目を覚ました。

 …触られている。
 誰かが触っている。

 壁に向かって眠る知代の背中側、そこにいる誰かが知代の体を触っている。

 今度は夢じゃない。確実に誰かがそこにいる。

 手は知代の尻を撫でている。
 
 知代は急な宿泊だったのでパジャマの用意がなかった。
 なので来る途中で買ったTシャツに下着で寝ていた。
 寝る時にブラジャーも外してしまっている。

 下着越しに手は、尻を撫で、形を確認するようにぴったりと手のひらを押し当て、その手のひらをすぼめて尻肉を揉む。
 知代の様子をうかがうように、そっと少しずつ、しかし確実に手のひらに力が込められ、柔らかい尻の感触を味わう。

 落ち着いて…落ち着かなきゃ。

 知代は必死に自分に言い聞かせた。

 男性経験のほとんどない知代は、こういう場合の対処方法が分からない。

 このまま寝たふりを続けていれば、相手はつまらながってやめてくれるだろうか。
 少なくとも、最後までされてしまうようなことはないかもしれない。

 しかし、そんな知代の思いを裏切るように、その手は執拗に尻を揉み、尻の谷間に沿って落ち、肛門のあたりをまさぐる。

 知代は必死に目をつぶって耐えるしかなかった。
 この触り方が、今朝の痴漢と同じだと気付いてしまったから。
 そして、今この部屋の中には自分ともう一人しかいない、ということにも。

 …藤井さん。

 信頼してたのに、何で、こんなこと…

 知代が起きないとみると、背中に体を密着させて手を胸に伸ばしてくる。
 知代の尻に硬くなったものが擦り付けられる。
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