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知代の性活
第1章 四月 強引な人生初の絶頂
 朝、集合したスタッフと顔合わせした時、藤井は驚きのあまり声が出そうになった。
 スタッフの中に知った顔があったからだ。

 知り合い、ということではない。

 つい一時間ほど前、電車の中で痴漢をした相手がその中にいたからだ。
 
 藤井が乗る電車に、後から乗ってきた。
 黒髪で華奢な体付き。藤井の好みだった。
 歳は自分よりも少し下だろうか。少し細い目が眠そうにしばたいている。
 運良くその少女は自分の前に立った。

 混雑する満員電車。
 藤井は触りたい衝動に駆られた。

 だが、相手も自分と同じでチノパンを履いている。
 おそらく自分と同じ所で仕事をするはずだ。
 
 だが、と藤井は考え直す。

 仮に同じイベントに関わるとしても、スタッフだけで何百人もいるような、何十ものブースが並ぶ大きなイベントだ。
 会場で会う確率は少ない。まして同じブースに同じ会社から派遣される確率など、ほとんどゼロに近い。

 少女は自分に背を向けて立っている。
 電車が揺れ、バランスを失った人ごみに押され、その細い体が押し付けられた。

 次の瞬間にはもう手を伸ばしていた。

 春物のコートとチノパン姿で見た目ではよく分からなかったが、細いなりに肉付きはいいようだ。
 思っていたよりも肉感的な尻の感触に、藤井の性欲が目覚めた。
 しばらく偶然のふりをして手を触れ、その感触を楽しんだ後、本格的に触ってみた。

 一瞬身じろぎする様子を見せたものの、少女はうつむいたまま体を固くしている。

 付近の乗客は、スマホを見ていたり音楽を聴いていたり。
 藤井の手が少女に伸びていても、この混雑では見えもしないだろう。
 
 今度こそ藤井は、その手のひらをぴったりと少女の尻に押し当てた。

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