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知代の性活
第7章 十月 愛をもって脱がされる
 そこは、小さな隙間だった。
 大きく広がった木の枝の下に和也が用意したキャンプシートを敷く。
 
 二人は腰を触れ合わせるように、並んでそこに座った。

 遠くに子供がはしゃぐ声が聞こえる。
 木漏れ日の下のそこは、誰の目にも触れない、秘密基地のようだった。

「よく見つけたね、こんなところ」
「うん。会社の花見でここ来てさ、酔っ払った先輩がここに倒れこんで、茂みに隙間が出来たんだよ」
「あはは。その先輩に感謝だね」
「うん」

 二人は、二人だけの秘密の空間でいちゃいちゃと過ごす。
 肩を抱き寄せられ、キスを交わす。

「ねえ、知代ちゃん」
「…なぁに?」

 倖せそうな声で知代が応える。

「ここでさ、口でして」
「え…?」
「お願い」

 和也は耳元で囁くように言う。

「こ、ここで…?」
「そう」
「でも…」
「僕ね、考えたんだ」

 知代の体を抱きしめ、背中を撫でながら和也は言う。

「知代ちゃん、口で出来なかったけど、出来るようになりたいって言ってくれたでしょ?」
「う、うん…」
「でも、こないだ出来なくて、その時にね、知代ちゃんのトラウマがすごく深いんだろうなって思ったんだ」
「…うん」
「…僕のこと好き?」
「好きだよ…」
「でも、好きな人にも出来なかったんだよね。知代ちゃんも、もしかしたら一生無理かもしれないって言ってたし」
「…うん」
「だから、考えたんだ。知代ちゃんが、口でしなきゃいけない状況にすればいいのかなって」
「え?」
「だって、義理のお兄さんに無理やりされた時には出来たんでしょ?」
「出来た、って言うか…口に入れてただけだけど…」
「うん。だからね、知代ちゃんが、口でしたい、って思えるようにすればいいんだって思ったんだ」
「それは、そうかもしれないけど…でもどうやって?」
「うん…口でしてもらって、出来なかったら一枚ずつ脱いでいってもらおうかなって」
「え…?」
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