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知代の性活
第8章 十一月 全てを塞がれた夜
「うっ…い、やぁ…そんなの…あぅ…うっ!」
 
 肛門に指が入り込み、知代の体に力が入り、割れ目の奥がぎゅっと締まる。
 その中にいる藤井は、その締め付けだけで十分なほどの気持ちのよさを味わっている。
 
 逃げようとしても藤井にしっかりと腰を抱きとめられ、野口もすぐ横で抑えるように体中に手を這い回らせている。
 野口が知代の口に咥えさせようとしてきたが、顔を背けて拒否した。

「どうだ、尻に指入って気持ちいいか?」
「気持ちよくなんか…あぅ…んっ…」

 快感と苦しさがせめぎ合っているのか、喘ぎ声が少し前の、色気のないものに戻っている。
 それでも感じている証拠に、藤井を包む無数のヒダはヒクヒクと動き、じゅんじゅんと溢れる湿りが二人の重なり合った陰毛を濡らしている。

 知代は眉間にしわを寄せて肛門に入ってくる異物に耐えながら、ふと下にいる藤井が全く動かないのに疑問を感じた。

 岩田の邪魔にならないようにしているのか?
 そんな男ではないはずだ。そんな理由で責めを止めたりしない。
 さっきだって、岩田が胸を責めている間に、断りもなく股間に顔を埋めてきた。

 藤井はそんな知代の視線を感じたかニヤリ、と笑う。

「すぐにもっと気持ちよくしてやるよ。
 知ってるか、こうやって挿れたままじっとしてると感度が増して気持ちよくなるらしいぞ」
 
 知代の知らない言葉だったが、藤井は所謂ポリネシアンセックスを試みようとしている。
 挿入したままじっとしていると、男女共に感度が増すというセックスの方法だ。

 藤井は岩田がアナルセックスを好むことを聞き、まだ未開拓の知代のアナルをじっくりと開かせる間に挿入し続けようと思い、二人で知代を責めることにした。

 効果は少しずつ、しかし確実に現れてきた。

 知代の息遣いが荒くなり、苦しそうな喘ぎ声が甘いものに変ってきた。
 岩田の指は根元まで知代の肛門の中に差し込まれている。
 野口は知代の胸や首筋を責め、それがサポートになったか知代の肛門はゆっくりと開かれていく。
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