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知代の性活
第10章 一月 乱れる姿を自分で見ながら
 スタジオは値段によっていくつかの種類がある。

 レコーディング用に機材やPA卓の揃った部屋もあれば、何もないただスペースだけという部屋もある。
 どの部屋もきっちり防音されており、今日は一人の知代は、いちばん安い小さな部屋に入った。

 広さとしては十畳ほどだろうか。
 長方形のフローリングのスタジオは、一面が壁いっぱいの鏡で覆われている。
 その鏡の前には、腰の高さのストレッチバー。

 ここは知代のような歌手の卵が使うだけではなく、ダンスのレッスンにも使われたりしているから、こういう造りの部屋もある。
 他にも小さな劇団が稽古に使ったり、地元の会合がここで行われることもある。

 給湯室に寄り、持参したタンブラーにティーバッグを入れ、ポットから暑いお湯を注ぐ。
 スタジオに入り、重い防音扉を閉める。

 防音扉は中央部分が分厚いガラス窓になっていて、外から覗き見ることが出来る。
 そこから外をうかがい管理人が見ていないのを確かめて、知代は手早く着替える。

 いつもなら更衣室を使うが、今日は他に誰もいないということだったので、スタジオの中で着替えた。

 中は暖房が効いていて十分暖かい。

 胸にキャラクターがプリントされたピンクのTシャツに、下は黒のジャージ。
 その格好でも寒くはなさそうだ。

 歌うだけなら着替える必要はないのだが、体が硬い、とトレーナーに指摘されて以来、レッスンの三十分前には来て、ストレッチに時間を使うことにしていた。
 
 ストレッチは体も温まる。そのための着替えだ。
 熱いお茶とストレッチのおかげで、冬の寒空の中歩いてきた体も温まってきた。
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