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知代の性活
第10章 一月 乱れる姿を自分で見ながら
 知代の声が徐々に小さくなっていく。
 続木の悠然とした態度に気圧されているようだ。

 犯されるだけなら耐えられる。むしろ今の知代なら快感に溺れるかもしれない。

 だが続木のこの態度はどうだ?
 こんなことをして罪悪感をまるで感じていないような態度に、知代は薄ら寒さを覚える。

 何をされるか分からない怖さがある。

 ただこのスタジオは今後も使うことになるだろう。
 他の場所にしたいと言っても、トレーナーにどう理由を説明したらいいのか分からない。

 だから曖昧なままにさせておくことは出来ないと思って、知代は勇気を振り絞って抗議を続けた。

「ほう、嬢ちゃんはそれだけですぐに精液だと分かるくらいに、男遊びをしとるんか?」
「そんなこと…!」
「ほんじゃ嬢ちゃんは、俺が嬢ちゃんに精液かけた、とでも言うんか?」
「だって…他に誰もいないし…」
「俺が出したこと見たんか?」

 煙草を揉み消して、続木が迫ってくる。
 ソファに座る知代はそれを見上げるような格好になってしまい、いっそう不利な立場に追い込まれる。

「ほんなら、俺が目の前で精液出すから、それの臭いも嗅いでみろ。それで俺のかどうか決めたらいい」
「え…っ!?」

 言うや否や続木はズボンのファスナーを下ろし、ふにゃりとした肉棒を知代の顔に近づける。
 その先端は濡れている。
 年齢的に発射力の弱まった精液が出きらず、ズボンにしまわれた後に尿道から染み出してきたものだ。

 その濡れた先端を知代の顔に押し付ける。
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