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知代の性活
第10章 一月 乱れる姿を自分で見ながら
 壁一面の鏡の前、そこに腰の高さに水平に取り付けられたストレッチバーにしがみつく様に、知代は続木に背を向けた。
 その肩に手が置かれた。

 もう知代は続木に好意の一欠けらももっていない。
 まるで芋虫のような指だ、と嫌悪を隠さず振り払おうとした。

 知代の体を引き寄せようと、続木の腕が腰に回される。
 腰がぐいと引かれるも、ストレッチバーに抱きつくようにして耐える。
 
 引き寄せられないようにするため、足を大きく開いて踏ん張った、その足の間に続木の手が伸びた。

「ひぁ…っ!」

 すっかり外気に冷えてしまった冷たい続木の手が太ももを撫で、そのまま上へと滑る。
 股間を弄られて、知代の足から力が抜ける。

 先程絶頂させられた余韻がまだ残っていて、体に十分に力が入らない。
 濡れたままの股間を責められて、足がガクガクと震えた。

「あ、うう…、あ、ん…んっ!」

 クリトリスを強く擦られ、悲鳴にも似た喘ぎ声を上げる。
 知代の体が揺れ、力なく続木に抱き寄せれる。

 暖房の効きが悪い入り口に戻って、すっかり冷えてしまった体に少女の温もりが心地いい。

 正面から抱きすくめられ、唇を吸われた。

「ううっ…ん、く…」

 尻肉を強く揉まれ、べろべろと唇を舐められる。
 知代はきつく口を結び、口内への舌の侵入は避けられたが、続木は気にするでもなく、耳や頬を舐めてきた。

 ざらり、とした舌の感触に体が粟立つ。

「いやぁ…やめてっ…お願い…んっ!」
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