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知代の性活
第10章 一月 乱れる姿を自分で見ながら
 知代の口の中に強引に指を入れると、内側からこじ開け、唇ごと舌を啜る。
 そしてまた繰り返し顔中を舐め回す。

 続木は、自分が歌手として売れなかったのは、この冴えない容姿のせいだと思い込んでいた。
 歌唱力だけなら誰にも負けない。なのに、見た目で蔑視され満足に歌うことすら許されなかった。

 それは続木の不幸なのだが、あくまで続木個人のものだ。

 今、続木はその怒りを知代に転化しようとしていた。

 この綺麗な顔を汚してやる。体中を唾液まみれにしてやる。

 続木は執拗に知代の顔を舐め続けた。

 ヤニ臭い唾液にまみれ、知代は胸が悪くなってきた。
 諦めずに抵抗する、と誓った心も、すでに折られている。

 今まで襲われた時は、体を責められ心を削られていったが、今回は体よりも心を蝕むような責めだった。

 もがく足に何かが触れたと思ったら、知代のブラジャーだった。
 いつの間にかむしり取られている。

 続木は真っ青な顔で戦意を失くした知代を再び鏡のほうへ向かせ、ストレッチバーに片足をかけさせた。

 太ももまでぐっしょりと濡らした知代の足が大きく開かれる。
 割れ目に指が挿れられる。

「あうぅ…はぁ、んっ!」
「どうだ、気持ちいいか?」
「気持ちよくなんて…あんっ…やめ、んん…んっ!」

 次第に快感が強く、知代を襲う。

「目を開けてみろ」

 耳元で言われ、反射的に目を開けてしまった知代の目に、鏡に映った自分の姿が飛び込んできた。
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