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知代の性活
第10章 一月 乱れる姿を自分で見ながら
 後ろから抱かれ、股間に続木の毛深い腕。指が割れ目の奥に入っている。
 その指が出し入れされるたび、滴が飛び散りそうなほど、知代は濡れていた。

 慌てて顔を背ければ、快感に喘ぐ自分の顔が目に入った。
 
 これが…私!?
 こんなことされて、こんな顔をして…

 すぐに目を閉じてしまったが、瞼の裏側に、うっとりと目を潤ませ上気した自分の顔が焼きついている。
 
 自分の思ってもいない顔。
 必死に戦っていたはずなのに、性の快感に負けた女の顔。

 男に犯されてきた経験から、自分が今何をされているのか、自分の体がどう反応しているのか、知代にはそれが想像出来る。

 しかし、実際に自分の姿を見てみると、想像とはまるで違う自分がそこにいた。

 自分の想像以上に、知代は体全体で官能的な色気を放っていた。
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