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知代の性活
第10章 一月 乱れる姿を自分で見ながら
 続木が膝を付いて、知代の顔を跨いだ。
 知代の顎に続木の勃起した肉棒が触れた。

「しゃぶってくれ」

 知代は小さく首を振る。

「しゃぶれ」
「お願い…出来ない…許して…」

 続木の肉棒は、持ち主に似て、ずんぐりとした形をしていた。
 包茎なのか、根元に余った皮がしわを作っている。
 先端が先走りの液で濡れている。

 まるで、何か知らない生き物でも突きつけられているような気がした。
 ようやく克服したとはいえ、未だにフェラチオは苦手だ。

 まして、こんな男のものを口に含むなど、想像しただけで気を失ってしまいそうだった。

「お願いします…それだけは…」
「出来んのか」

 知代は小さく頷く。
 その首の動きに、涙が一筋流れたが、顔中に塗りたくられた続木の唾液がすぐに流れを止めてしまった。

「そんならどうやって俺を満足させる?」
「…手で」
「手?」

 威圧的な続木の声。
 知代に理不尽な怒りをぶつけ、性欲を処理するためだけに扱おうとしている声。

 怖かった。手では許さない。
 そう言われているも同然だった。

 知代は覚悟を決めた。

「…挿れて下さい」
「挿れていいんか?」

 仕方なく知代は頷く。
 もうこうなってしまっては他に方法がない。

 他に続木の性欲を鎮める方法がない。
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