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第10章 一月　乱れる姿を自分で見ながら

　その瞬間、知代は覚醒した。口に注ぎ込まれた精液の味が正気を取り戻させた。

　今まで、口の中に精液が入ってきたことはある。

　顔にかけられた精液が飛び散って口の中に入ってきた。
　顔にかけられた精液を、男の指がすくい口の中に押し込まれた。

　だが、今。
　
　射精する瞬間の肉棒を口に入れられ、初めて直接喉の奥まで注ぎ込まれた。

　幼い頃、義兄が口の中に射精してきたことはあったし、恋人の和也に初めてフェラチオをした時も、口内に射精されたが、こんなに口の奥まで入れられた状態で出されたのは初めてだった。

　続木は今日二回目の射精なのに、自分でもびっくりするほどの量を放出した。
　上から続木の肉棒を差し込まれた知代の口の端から、精液が零れ流れる。

　知代は続木の腰を掴み、なんとか口から抜かせ、口の中に溜まった精液を吐き出したかったが、続木は最後の一滴までも出そうとするように、知代の口の奥深くまで沈めさせた。

　肉棒の先に刺激され、思わず喉が上下し、続木の精液が飲み込まれた。