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知代の性活
第11章 二月 性も根も果てるまで
 イベントMCと顔合わせをして、呼び込みのセリフやタイミングの確認をする。
 歌うのは三曲、その後には告知をさせてもらえることになっていて、知代は『AMカフェ』で週に一回出演していることをMCに言ってもらうことにした。
 
 その間も、イベントディレクターとして中山は知代のすぐ近くに立っていたし、ステージの下から藤井が見ている。

 ワンピースの下を覗かれているような気がする。

 まして、新堂に犯された直後だ。
 まだ体に残る性の余韻が体を敏感にさせている。
 
 中山の目線も藤井の視線も、体に纏わり付くようだ。
 きっと頭の中で自分は犯されている。

 集中を乱されて、リハーサルで歌い出しをミスってしまった。

 
 ステージの出演者は、男性バンドが一組。マジシャンが一人。
 そこに知代を加えて計三組。
 それぞれが、明日の本番で午前と午後、二回ステージに立つ。

 他の出演者とも顔合わせをし、リハーサルが終了した。

 中山と藤井は今日は帰るらしい。
 明日は、イベント終了後に、空いているコテージで打ち上げを行うらしく、知代達出演者だけではなく、中山と藤井も宿泊するらしい。

 明日は警戒を怠らないことだ。

 知代は自分に強く言い聞かせる。
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