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知代の性活
第11章 二月 性も根も果てるまで
 その夜。新堂の自宅の風呂。
 地域柄土地が安く、ここにある新堂の家も大きい。
 
 風呂も大きかった。

 浴槽に沈んで、足を伸ばせる。
 
 新堂は足を伸ばして湯に浸かり、その足の間、新堂の胸に寄りかかるように、裸の知代がいた。

「あ、んん…触っちゃだめ…ん…」

 体の関係をバラすと持ちかけられて、断ることが出来ずに、新堂と二人、人生で初めての混浴をすることになってしまった。

 当然、ただ風呂に入って済むわけがないと知代は覚悟をしている。

 せめて短い時間。少しでも恥ずかしいことをされないように。

 そのためには新堂に逆らわないことだと思った。
 だから不本意ながらも大人しく、裸で新堂の足に囲まれるように湯に浸かっている。

 新堂の手は、絶え間なく知代の体を撫でている。
 汗の浮かぶ首筋に口付けし、耳たぶを噛む。

「ふ、ん…あ…やめ…あん…」

 風呂場に反響する喘ぎ声は、知代本人の耳にも否応なしに届く。
 いつもより大きく聞こえる自分の喘ぎ声が性感を高め、浴槽の中での新堂の緩慢な責めに、知代の体が少しずつ男を迎える体勢を整える。

 十分に温まったところで新堂が、後ろから知代を抱いたまま立ち上がる。

「来い、洗ってやる」
「い、いいです…自分で出来ます」

 急に湯から出されて、慌てて胸を両手で隠す。
 
「遠慮するな。大事な歌手さんをたっぷりもてなしさせてもらうよ」

 知代の胸に後ろから両手を回し、浴槽から連れ出す。
 洗い場も広く、二人が立ってもまだスペースに余裕がある。

 新堂はそのままの姿勢でボディソープを取り、直接知代の体に垂らす。
 それを新堂の手が延ばしていく。
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