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知代の性活
第11章 二月 性も根も果てるまで
 藤井は突然知代に襲い掛かった。
 以前イベントブースの裏で襲われた時と同様、いきなり抱きしめられた。

 あの時と同様、声も出せない。そして寄りかかる壁もない。
 控え室を仕切る壁は薄く、知代の体重を支えてくれるか分からない。

 そして、あの時と違うのは、カーテンを隔てたすぐ向こうに彼氏がいること。

 今回だけは、絶対に屈しない。
 
 知代はそう心に決めるも、力強く抱きしめられ、すでに短いスカートも捲り上げられて、尻を掴まれている。

 チェックのスカートの下には、無地の黒い下着。
 万が一、風などでスカートが捲れたときのための用意だったが、まさかこんなふうに捲り上げられるとは思ってもいなかった。

「今日の夜は俺も泊まるから、その時にゆっくり楽しませてもらうからな。
 今はとりあえず、速攻でやらせてもらうぜ」
「やめて…やめてってばぁ…!」

 黒い下着が太ももの辺りまで下ろされた。
 足を開くことが出来なくなり、バランスを崩しかけて藤井に寄りかかってしまった。

 藤井はしっかりと知代を抱き留めたまま、ズボンのファスナーを下ろすと、愛撫もなしにいきなり挿入してきた。

「痛い…っ! やめ…あうっ!」

 まだ濡れていないそこは、侵入者を押し返そうとぎゅっと締まっている。
 そこを無理やり掻き分けて藤井は侵入してくる。

 肉の擦れるような、無理やりに裂かれるようなそんな痛みが知代を襲う。

「痛い…動かないで…本当に痛いの…」

 和也に気付かれないように、小声で痛みを訴える知代に構わず、藤井は腰を振る。
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