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知代の性活
第11章 二月 性も根も果てるまで
 和也と並んでチラシを配る知代の体がビクっと震える。
 振動の手の中には、ローターのリモコンが握られている。

 しばらく動きを止めさせ、知代が油断した隙を狙って振動させる。

 チラシを受け取った人と話し込んでいる時。
 恋人と体が触れそうになった瞬間。

 そのタイミングでスイッチを入れる。
 体の中から響く振動に、知代が溜まらず小さな息を漏らす。
 
 股間を押さえるように握り締めた手のひらを当て、観客と話している。

 新堂の自宅で犯された後、知代はローターを挿れられたまま、ぐっしょりと濡れた下着を履かされた。
 泣いて抜いてくれと懇願する知代を、新堂は冷たく一瞥した。

 せめて出演時には抜いてほしいと何度も言われ、それを条件に、それまでの時間を知代は新堂の玩具になって過ごすはめになった。

 彼氏や他の人に気付かれないよう、必死で笑顔を作る知代の姿が、健気でなんとも性欲をそそる。
 
 知代が恨めしそうに視線を送ってくる。
 その視線の意味は明らかだが、新堂は意に介さず、振動のレベルを上げた。
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