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知代の性活
第1章 四月 強引な人生初の絶頂
 狭いバックヤードにはスタッフのカバンなどの私物を置く大きな棚と、折り畳み式の長テーブルが二本、そこにパイプ椅子を並べ、窮屈ながらも休憩スペースとして形を整えていた。
 その隅っこに粗品の入った段ボール箱が積まれている。だいぶ数が減ったとはいえ、まだかなりの数が残っている。
 初日は休憩スペースを確保するために、無理矢理高く積み上げ、そこから知代達スタッフの頑張りによってだいぶ消費したはずだが、元々の数が多かったせいかさほどに減ったようにも見えない。

「…けっこう余るな」
「そうですね…たくさん渡したつもりでしたけど」

 仕事では藤井を信頼する、と決めた知代は、若干のわだかまりは残しつつも素直に受け答える。

「いや、頑張ってやってくれてたけどね。多分張り切って作りすぎちゃったんだろうな。
残りの数出したら、上に許可取って、二個ずつ渡すなりしないとな」
「そうですね」
「じゃあ浅山は箱に書いてある、中身を読んでいってくれ。オレが数のチェックするから」
「はい」

 箱のラベルには『ボールペン』『クリアファイル』『ストラップ』など、粗品の種類と数が書いてある。
 出来れば数のチェックをしながら、中身の種類ごとに整理して積みたい、と藤井が言い、知代はチェックした箱をいったん足元に置き、全てチェックし終えた後で、種類ごとに分けて重ねていく。
 狭い休憩スペースで休んでいるスタッフの邪魔にならないようにと、パテーション際に一人がどうにか通れるくらいの間隔を空け、その隙間で作業していく。

 知代は夢中で気付かなかったが、知らず知らずに藤井と密着している。
 細身ながら肉感的な尻が藤井の体に触れる。

 そして藤井が動いた。突然後ろから知代の体を抱きしめた。
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