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知代の性活
第11章 二月 性も根も果てるまで
 バス停のベンチに座り込むと、その様子を目ざとく見つけた中山が寄ってきた。

「どうしたの?」
「いえ…何でも…」

 知代は慌てて立ち上がる。
 股間を刺激するローターの振動がベンチに伝わって音を立てていた。
 それを聞かれたくなくて、立ち上がるも、知代の足はふらついた。

「ステージ終って疲れちゃったのかな」
「あの…本当に大丈夫ですから…少し、休めば…」
「うん…じゃあコテージまで送るよ」

 そう言って中山は知代の肩を抱くようにして歩き始める。

 もう全身が性感帯のようになっている知代は、肩に触れられただけで体が震えそうになる。
 なんとか耐えて歩くも、バス停からコテージまでは少し距離がある。

 道路を通るよりも近道だから、と中山はキャンプ場へと続く小川沿いの道へ知代を連れて行く。
 実際、道路に沿って歩くより、真っ直ぐショートカットが出来る川沿いのほうが近道ではあった。

 知代は疲労と、繰り返し刻まれた性へ快感に半ば呆然として中山の後に続く。

 川沿いの道は人がいない。何かの小屋が見える。
 今は使われていないのだろうか。朽ちた様子で佇むその小屋は、川に向けては壁がなく、中には古ぼけたベンチが並んでいた。

 中山は知らなかったが、ここはかつて釣り客が使っていた休憩所だったが、近くにキャンプ場が出来たことで静けさを失くし、今はもっと上流のほうで釣りをする人が増え、この小屋もそのまま置き捨てられた。

 中山は、その小屋に知代を連れ込む。
 知代を気遣うふりで腰を抱き、まんまと連れ込むことに成功した。
 人気が少ない道に誘った中山の目的は、もちろん知代の体だ。
 うまい具合に、ちょうどいい場所を見つけられた。
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