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知代の性活
第1章 四月 強引な人生初の絶頂
 知代は手に握ったそれを、恐々と前後に動かす。
 
「やっと素直になったな。続けろ」

 きつく目を閉じ、見ないようにしながら知代は手を動かす。
 しかし藤井はもちろん、これで満足するはずがなかった。

「次は口でしろ」
「…いや、です」
「したことあるだろ。口で出来たらそれで終わりにしてやるよ」
「…出来ない」
「ならここで脱ぐか?」

 涙が流れる。

 どっちも出来ない。

 でもどちらか選べと言われれば…

 ここでは脱げない。絶対に脱ぎたくない。

 パテーションの向こうを歩いている、小さな子供の声がする。
 もし、そんな姿を見られてしまったら…

 知代は覚悟を決めると、口を開き、小さく舌を出す。

 仕方ないの…やるしかないの。
 昨日みたいに、最後までされるのよりは、このほうがいいの…

 再び自分に、今度はさらに強く言い聞かせ、舌を伸ばす。
 
 藤井の先端は少し濡れていて、それがさらに嫌悪を生み、それ以上見ないようにと知代は目を閉じる。
 
 手で握ったそれに顔を近付け…

 そこで動きが止まってしまった。

 目を閉じているから見えないとはいえ、すぐ目の前から感じる男の臭いが、知代の決意を挫けさせる。
 藤井は寸前まで迫り、なかなか訪れない快感に苛立ったか、その舌に自ら押し付けてきた。
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