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知代の性活
第2章 五月 徐々に感度を上げていく体
 知代の登録した『ジョイフル・スタッフ』という会社は、新宿駅から靖国通りを四谷方面に歩いた先にある雑居ビルのワンフロアにある。
 事前に会社に連絡を入れた際には、今日は日曜日なので、現場に出ている社員以外は基本的に休みらしい。
 中山と、他もう一人の男性社員が、週明けから始まる案件の為の事務仕事で会社にいるという。

 会社に着き、中山を訪ねると、快く出迎えてくれた。
 知代が来た用件を察したか、もう一人の社員は「食事に行ってくる」と会社を出て行った。

 自分のデスクの隣の椅子を勧められ、知代は素直にそこに座った。

「あの…先日は本当にすいませんでした」
「うん、大丈夫だよ。こっちこそ大事な書類預けっぱなしにしちゃってごめんね」
「いえ…あの」
「ん?」
「あの後で、中山さんがすごく怒られてたって聞いて」
「ああ、それで謝りに来てくれたの?」
「はい…」
「そっか。わざわざ悪かったね。いいよ、気にしないで。この分は仕事で返してくれればいいよ」

 言って中山は笑う。
 少なくともバイトの失敗を大げさに騒ぎ立てたりする気はないようだ。

「あの…ホントに何でもしますから」
「ああ、うん。ありがとう」
「本当にすいません」

 心底申し訳なさそうな知代に、中山はふと、最近発散できていない性欲を覚える。
 
 現場ではじめて見たときから、可愛い子がいるな、と思っていた。
 今の恋人は年上で、雰囲気も大人っぽい。

 正直に言えば、そんなに惚れていたわけではなかったが、相手から告白されて、人生初の彼女、と舞い上がって付き合い始めた。
 
 スタイルも良く、自慢の彼女なのだが、今ひとつ本気になれないでいた。

 中山自身、その理由も分かっている。

 彼女が好みのタイプではないからだ。
 告白された、というだけの理由で付き合ってはみたが、大人っぽい彼女に接するたびに、中山は「こういうのがタイプなのではない」といつも思っていた。
 そして、自分自身、どうやらロリコンの気があると気付いている。

 さすがに中学生や高校生に手を出すわけにはいかないが、今目の前にいる知代は十八歳。
 実年齢よりも幼く見えるので、中山としては好みの年齢に近い。
 小さな胸がさらに印象を幼くする。
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