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知代の性活
第2章 五月 徐々に感度を上げていく体
 とっさのことに反応できずにいると、男は知代の口を手で塞ぎ、スカートの奥まで手を伸ばしてくる。
 
 すぐに下着越しに割れ目に触れられた。

「何だ、濡れてるじゃないか。エロ本見せられて興奮したのか?」

 恐怖に身をすくませながらも、小刻みに首を振る。
 
 これは、先程まで中山に胸を弄ばれたせいで、こうなっている。
 そんな説明が出来るはずもなく、男は「エロ本に興奮して濡らすエロ女」と耳元に囁いてくる。
 指は下着の股間部分の布をずらし、知代の中に潜り込む。
 
 その指が抵抗なく入ってしまうくらい、知代の股間は濡れていた。

 藤井によって強引に開拓されてしまった知代の体は、知代自身も気付いていない感度の良さを示し、解放されてしまった性への衝動は知代の思いとは裏腹に体を反応させる。

 つまり濡れやすく、大量の愛液が出るようになってしまっていた。

 男は知代のことを、最近の貞操観念の緩い子供、と捉えたようだ。
 ぐいぐいと奥まで指を差し込んでくる。

 すでに中山の胸への責めに、体の準備が出来てしまっていた知代は、抗うことも出来ずに快感に襲われている。
 なんとか正気を保ち、男の手に抵抗するものの、強引に足を開かされ、男の足に絡みつかれて閉じることも出来ず、股間への刺激に耐え続けた。

 ぐちゅぐちゅと男はわざと音を立てて掻き回す。

「だめ…音立てないで…」

 幸いバスの走行音に掻き消されて、前方の乗客にまでは聞こえていないようだが、バスが停車したら、音が聞こえてしまうかもしれない。

 次の停留所に付くまでの我慢…

 知代は自分にそう言い聞かせて、耐えている。
 次の停留所まで、そんなに時間はかからないはず…

 その思いで、何とか耐えられている。

 後どのくらいで…と外を見れば先程とほとんど景色が変っていない。
 さっきの停留所からまだ数十メートルしか進んでいない。

 バスの運転手がアナウンスをする。

「どうやらこの先で事故があったようです。車線が規制されているため、渋滞しています」
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