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知代の性活
第2章 五月 徐々に感度を上げていく体
 ─時間がかかりますことを、ご容赦下さい。

 そのアナウンスを知代は最後まで聞き取ることが出来なかった。

 後数分、と思って耐えていたのに、いつ着くか分からないという。
 男の手は激しさを増し、知代は絶望の涙を流す。

 大きく開かされた足の付け根、下着は股間部分の布を大きくずらされ、知代の割れ目を隠すものは何もない。
 前の座席の背もたれがあるから、前方の客には見えないとはいっても、誰かが何かの拍子に振り向かないとも限らない。

 割れ目から抜き出した指は、知代の愛液にまみれて濡れて光っている。
 それを見せ付けるようにした後、知代の目の前でその指を舐めた。

 背中が粟立つほどおぞましいが、中山の責めによってすり減らされ、さらにバスの渋滞によって大きく萎えた知代の気力は、体に力を取り戻させてくれない。
 ただ知代の意識とは関係なく、男の責めに対してビクビクと体を震わせるのみだ。

 そして、男の指は、さらに敏感なクリトリスを刺激する。

 藤井にレイプされた時も、責めないでと懇願するほど敏感なそこは、強過ぎるほどの快感を知代に与える。

「あぅ…んん…っ! そ、そこはだめ…!」

 弱々しく声を上げるも、男の手は止まらず、執拗にクリトリスをこね回す。
 摘んだかと思えば離し、指先を細かく往復させて、絶えず刺激を与え続ける。

「ん…う、ん…く、は…っ!」

 必死に男の腕を掴むも、快感はどんどんと高まり、体がビクビクと波打つ。
 
 知代は絶頂とともに、大量の潮を股間から噴き出した。
 
 初めて潮を噴いた瞬間だった。

 バスの車内で、見知らぬ男の手によって。
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