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知代の性活
第3章 六月 断れなくて、自慰
 ウトウトと眠ってしまった。
 
 またあの夢だ…

 最近よく見るのは、短い期間に男に襲われ続けたせいだろうか。
 
 電車の中でとはいえ、なんともすっきりしない目覚めに、知代はぶるっと身震いをひとつした。
 
 もしかしたら、この後されることを、体が警告してくれているのかもしれなかった。


 先日、少し変った仕事を請けた。
 商品モニターの仕事。

 先方から渡された商品を一定期間使い続けて、感想を報告する、という仕事だ。
 この日はその商品の受け取りと説明のために、先方の会社に足を運んだ。

 幅広い年齢の女性に、数は少ないが男性の姿も見える。

 渡された商品は、コラーゲンドリンク。
 これを一日一本飲んで、二週間後にまた来社して、感想を伝える。

 コラーゲンドリンクには興味があったが、一本がなかなか高価なため、今まで飲んだことはなかった。
 一本は買えても、継続的に買い続けるのが難しく、今までは諦めていたのだ。

 知代も女子として、肌の手入れには気を使いたい。

 なのでこの仕事はありがたい限りだった。

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