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知代の性活
第5章 八月 初めて喉を通る感触
知名度のない知代は、名前だけで人を呼ぶことは出来ない。
美少女ではあるが、目を引くほどではないので、それでの集客も、それほど期待出来ない。
だから歌で人を集めるしかない。知代は自分をそう評価していた。
知代は懸命に歌い、何人かが足を止めてくれた。ライブ活動を始めたのと同時に作ったホームページのお知らせを貰ってくれた人もいる。
白のノースリーブシャツに、淡い赤の膝まで丈のある、ふわりとしたマキシスカート。
スカートはギターの色と合わせた。
細い体の少女が、ギターで歌う姿は、通行人の注意を引き、足を止める人もいた。
知代に興味を持ってくれた人もいて、大盛り上がりというほどではなかったが、いい感触を得て終えることが出来た。
知代が満足して片付けをしていると、突如雲行きが怪しくなった。
降るかな、と思った途端に大粒の雨に打たれた。
夏特有のゲリラ豪雨。
慌てて荷物を担ぎ、駅へと向かうも、急な雨のせいで改札前は混雑していた。
そこに大荷物を持った自分が入ると迷惑かな、と知代は一瞬足を止める。
でも、ギターを濡らしたくない。
高架の線路下の改札に並んで、幾つかの店が並んでいる。飲食店が多いが、その半分ほどは高架の耐久工事のために閉店している。
迷った挙句、知代は黄色と黒の工事用のフェンスの内側に入り込む。
ここなら雨も当たらないし、人目も避けられる。
実は、知代が改札前に行きにくかったのには、もうひとつ理由がある。
白のノースリーブシャツが雨に濡れ、下着が透けて見えてしまっていた。
水分を含み、ぴったりと肌に張り付くシャツに、オレンジ色のブラジャーがくっきりと浮かんでいる。
いつもならなかなか付けることのない、明るい色の少し派手な下着は、ライブを頑張ろう、という知代の心意気の表れだった。
いつもと違う自分になって歌う。
明るい色はテンションを上げてくれるような気がして、人前に出る時には意識して身に付けるようになっていた。
美少女ではあるが、目を引くほどではないので、それでの集客も、それほど期待出来ない。
だから歌で人を集めるしかない。知代は自分をそう評価していた。
知代は懸命に歌い、何人かが足を止めてくれた。ライブ活動を始めたのと同時に作ったホームページのお知らせを貰ってくれた人もいる。
白のノースリーブシャツに、淡い赤の膝まで丈のある、ふわりとしたマキシスカート。
スカートはギターの色と合わせた。
細い体の少女が、ギターで歌う姿は、通行人の注意を引き、足を止める人もいた。
知代に興味を持ってくれた人もいて、大盛り上がりというほどではなかったが、いい感触を得て終えることが出来た。
知代が満足して片付けをしていると、突如雲行きが怪しくなった。
降るかな、と思った途端に大粒の雨に打たれた。
夏特有のゲリラ豪雨。
慌てて荷物を担ぎ、駅へと向かうも、急な雨のせいで改札前は混雑していた。
そこに大荷物を持った自分が入ると迷惑かな、と知代は一瞬足を止める。
でも、ギターを濡らしたくない。
高架の線路下の改札に並んで、幾つかの店が並んでいる。飲食店が多いが、その半分ほどは高架の耐久工事のために閉店している。
迷った挙句、知代は黄色と黒の工事用のフェンスの内側に入り込む。
ここなら雨も当たらないし、人目も避けられる。
実は、知代が改札前に行きにくかったのには、もうひとつ理由がある。
白のノースリーブシャツが雨に濡れ、下着が透けて見えてしまっていた。
水分を含み、ぴったりと肌に張り付くシャツに、オレンジ色のブラジャーがくっきりと浮かんでいる。
いつもならなかなか付けることのない、明るい色の少し派手な下着は、ライブを頑張ろう、という知代の心意気の表れだった。
いつもと違う自分になって歌う。
明るい色はテンションを上げてくれるような気がして、人前に出る時には意識して身に付けるようになっていた。