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知代の性活
第1章 四月 強引な人生初の絶頂
 小さな女の子が泣いている。

 あれはあの時の私だ。

 女の子は、義兄のものを口いっぱいに入れられて苦しそうに顔をしかめている。
 息が苦しくて、顔に当たる陰毛が気持ち悪くて、男の人のものを口に入れているということが、もっともっと気持ち悪かったので、顔を上げたかったのだけど、義兄はそんな知代の頭を上から押さえて、それを許してくれない。

 嫌な硬さに、嫌な暖かさ。
 薄目を開ければ、画面の消えたテレビに、自分の姿が映っている。

 義兄の股間に顔を押し付けられている、自分の姿。

 慌てて目をきつくつぶり、されるがまま、必死に耐えた。

 義兄は調子に乗ったか、服の上からとはいえ、まだかすかな膨らみしかない胸に触れる。

 義兄の息遣いが激しくなり、知代の口の中に何かが出された。

 今まで、そんな行為を想像すらしたことのない知代には、それが精液だと分かるまで少し時間がかかった。
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