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莉愛菜と彼の主従関係~あなたのために~
第3章 夏の夜
「かき氷、食べたい。」
そう言って口を開けた。
「あたしに、食べさせてって事?」
一応聞くと
「当たり前だ。俺の手はビールと莉愛菜で塞がってる。」
なんて事を言ってのけるから少し呆れてしまうけど。
それでも嬉しいなんて思ってしまうあたしは本当に海斗に溺れてる。
これだけ毎日一緒にいても、どんどん好きが溢れてく。
こんな事あり得ないと思っていたけど、海斗とならずっとずっと想いあって行けるような気になるから不思議。
口を開けてる甘えん坊なご主人様にいちごミルクのかき氷を食べさせてあげた。
モグモグと美味しそうに食べる海斗が愛しい。
かき氷や、他に買ってきたものを食べている間に辺りは暗くなり、夏の夜がやって来た。
今度はなんだか、あたしの方が甘えたくなって、海斗の方に頭をちょこんと乗せると腰に回った腕に力が込められた。
そして額に優しいキスが降ってくる。
そっと海斗に視線を合わせた時
ドーーーーン
花火の音と光が夜空に舞った。
その光と音をバックに海斗はあたしの唇にそっと口づける。