この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
莉愛菜と彼の主従関係~あなたのために~
第2章 莉愛菜と海斗
「莉愛菜。」
目の前に大好きな人。
「海斗。」
スラッと高い背に、細身だけど引き締まった逞しい身体。
容姿端麗、人を惹きつける魅力のあるこの彼は、あたしの大好きな人。
海斗も今日は浴衣を着てる。
紺色の浴衣が海斗に似合っていて、いつも以上に色気を感じさせる。
あまりの格好良さに、思わず見惚れてしまった。
しばらく見つめ合うあたし達。
あれ?
なんで海斗まで止まってるの?
あたしは我に返って不思議に思った。
海斗はあたしの目の前で、あたしを見ながら微動だにしない。
「海斗?」
近づいて、顔を覗き込むように問うと、ハッとしたような顔をした。
「海斗?どうしたの?ボーっとして。」
「あ、嫌…。」
何だか罰が悪そうな顔の海斗。
もしかして…
「似合わない…かな?」
そう思った。
すると、突然引かれた腕。
あたしはあっという間に海斗の腕に包まれる。