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莉愛菜と彼の主従関係~あなたのために~
第2章 莉愛菜と海斗
「違う。その逆だ。」
耳元で聞こえる海斗の声。
「え?…それって…」
「似合ってる。当たり前だろ?
その浴衣、俺が見立てたんだから。
莉愛菜に似合わないはずがない。」
ギュッと抱きしめる腕に答えるように、あたしも海斗の背中に腕を回す。
「本当?」
そっと海斗を見上げると。
「俺の莉愛菜は何着たって可愛い。」
額にキスが降ってきた。
いきなりの事でびっくりして顔が真っ赤になった。
するとその反応を見て満足そうに微笑む海斗はとても楽しそう。
「まだこんな新鮮な反応してくれるのか。
もっといろいろしまくってんのにな。」
「か、海斗!!」
「本当、誰にも見せたくねぇ。
やっぱり行くの止めるか。」
「え?!嫌だ。行きたいよ。」
「ははは、嘘だよ。
でも、見せたくねぇのは本当だが。」
海斗の端正な顔が近づいてくる。
あたしはその後の予感に目を閉じた。