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莉愛菜と彼の主従関係~あなたのために~
第5章 予兆
「え?
ただどっちが好きか聞いただけじゃないの?」
「そんな訳無いだろ。
俺が夏に忙しかったせいで、せっかくの記念日も碌なことして無いからな。
旅行行った事無かったし丁度いいだろ。」
海斗の言葉に嬉しくなった。
確かに忙しかった海斗がやっと仕事も落ち着いたところだし、少し跳ねを伸ばすのも良いかもしれない。
海斗の基準があたしの浴衣か水着って所が気にはなるけど。
「莉愛菜はどっちがいい?」
「海はもう入れないから温泉はどう?」
「日本の海になんか行かないぞ。
温泉は日本が一番だが、海に行くならリゾートだ。」
「え??
海外旅行?!」
「海外旅行嬉しいか?
それならリゾートに行こう。
莉愛菜の水着を用意しなきゃな。」
あたしの驚いた反応を喜んでると思った海斗はあっという間に行き先を決めた。
とても満足そうなその表情に、なんだか笑ってしまった。