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第5章 予兆

最近俺は、莉愛菜との将来について考えている。


付き合って2年。

俺達は相変わらずだ。


それは安定していてとてもいい事だと思う。

今でもどんどん莉愛菜が好きになる。


だから離れたくない。


もちろん正式に付き合って、本庄さんにも、父さんや母さんに報告した時も真剣だった。

ただの恋人じゃなく、結婚を考えて俺は決めたんだ。


それはきっと、父さん達にも伝わってる。


だからこそあの時父さんは俺に確認したんだ。


”わかってるよな？”


って、俺の意志を。


覚悟をしろと。



今や世界にも進出してる大企業である清瀬コーポレーションの次期社長であるこの俺の結婚相手。


それは俺自身や清瀬だけじゃなく、清瀬コーポレーションと繋がりがある会社の人間までもが関わってくる事だ。