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莉愛菜と彼の主従関係~あなたのために~
第5章 予兆
あの時、父さんも本庄さんも認めてくれた。
でも、やっぱり念を押す事は忘れてはいなかった。
本庄さんも言ってたな。
俺は次期社長の立場の人間なんだ。
それでも、父さんと本庄さんという味方は、俺にとって何よりも心強いものだ。
だが、以前婚約を解消して以来、俺の元には常にお見合いの話し、社長令嬢や政治家の娘等との会食の話が舞い込んでくる。
それは一切受けないと寺井に断らせていたが、さすがにあれから2年経ち、会社の重役たちが痺れを切らし始めた。
俺ももう27歳だ。
結婚適齢期ってやつらしい。
だからこそ余計に重役たちは俺をどっかの金持ちの娘と結婚させて会社を更に大きくしようと裏でこそこそやってるみたいだ。