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莉愛菜と彼の主従関係~あなたのために~
第5章 予兆
俺の言葉に、重役たちは固まった。
俺は一人一人の顔を見ながら話し始める。
「彼女は父さんの秘書の本庄さんの娘さんです。
ずっと小さい頃から私は、彼女しか見てなかった。
何があっても彼女意外と結婚する気はないです。」
「で、ですが他の物たちの反発がっ」
「専務の立場もお悪くなるかもしれないのですよ?」
「何故あなたのような人がメイドなんてっ」
いろんな意見が飛び交う。
もちろん反対意見なんて分かりきった事。
「私は莉愛菜と結婚する為に、今までやってきました。
莉愛菜と一緒に過ごす日の為に生きてきた。
父さ、社長と本庄さんにも初めは反対されたんです。」
これは、莉愛菜すら知らない事実。
父さんも本庄さんも、父親としての答えと、会社の事を考えた上での答えの狭間でとても悩んだと思う。
それでも、最後には俺を信じてくれた。