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キミといる場所
第4章 女子の悩み
午前中に終わらせたかった仕事のメドが立たず、
お昼をまたぐつもりで花穂ちゃんに声をかけた。

「ランチ、cocoli行くでしょ?」

花穂ちゃんは膨れっ面で

「…混んでますぅ」

と窓の外を見た。

ランチタイムのcocoliは、
主婦のグループやお年寄り夫婦、
近所のOLさんたちで相変わらず賑わっている。
今も空席待ちの事務服姿が並んでいた。

「長谷川さん目当てなんですよぅ、あの二人」

「へぇえ…」

「特に右側のおかっぱ!
あの人とっても馴れ馴れしいんですぅ」

サラサラストレートで少しポッチャリとしたOLさん。
長谷川くんと同じくらいの年代に見える。

「貴子さんがお水を注いだりすると、あー長谷川くんが良かったのにー、なんて言うんですよぉ」

「ふぅん」

「ホストクラブじゃないんだっつーの」

長谷川くんがホスト…。
案外ナンバーワンになっちゃうタイプだよなぁ。
スーツ姿にバラの花束を持ったところを想像しておかしくなった。
似合いすぎる。

「笑ってる場合じゃないですよぅ、菜緒さん」

「ご、ごめん」

「あの人、胸が自慢みたいで、ブラウスのボタンを無駄に開けてるんですぅ」

巨乳か…。

「やっぱり男の人って、そーゆうの見るとクラッとなるもんですかねぇ?」

見た目は完全に草食系の長谷川くんだが、
彼も男である。
そういった欲望みたいなの…あるんだろな、やっぱり。

「どーだろ?」

「カラダだけだと私負けちゃうかもぉ…」

私なんか土俵にすら立てないよ、花穂ちゃん。

「長谷川さんに会いたいけど…あの人たちいるし日曜日のこと断られちゃったし…」

長谷川くんが巨乳さんの胸元にどんな視線を送るのか、
見てみたい気もしたが…
見ない方がいいよね、きっと。
巨乳ではない私の胸が痛みそうな気がする。


結局ランチはコンビニ調達となった。

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