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キミといる場所
第4章 女子の悩み
女同士の話は弾み、私たちはカフェオレをおかわりした。

子育ての苦労、女が仕事する大変さ、料理のレシピから長谷川くんの子供時代のエピソード。
姉御肌の貴子さんは話題豊富な上に聞き上手で、話は尽きなかった。

「あらやだ、こんな時間!娘が帰ってきてるわー!」

その言葉をきっかけに、私たちはようやく立ち上がった。

「ピクルスの販売、本気で考えてくださいねー」

私がそう声をかけ手を振ると、
貴子さんは「りょーかーい」というようにクラクションを鳴らし、夜の帳に消えていった。


帰宅した私は、貴子さんに教わったレシピでたまには自炊しようとキッチンに立った。
cocoliのランチメニューはほとんどが貴子さんのオリジナルだそうだ。

胡麻と小麦粉をまぶして焼いた豆腐ステーキ。
美味いぃ!ビールを開ける。

cocoliに行くためおしゃれをし、ピョンピョン飛び跳ねながら長谷川情報を持ち帰る花穂ちゃんは可愛かった。
恋の行方を思い、少し胸が痛む。

一方で、ほっとしている自分もいた。

さりげなく気遣ってくれる優しさや、
一緒にいるときの学生時代を思い出すような楽しさ。
いつも洗い立てのような清潔感をまとう姿と
男っぽい腕。
困った顔、笑った顔。
見上げた時の色っぽい顔。

ひとつひとつ思い出すと、じんわりと心に暖かいものが溢れる。

どうしてこんなに意識しちゃうんだろ。
相手は7つも年下で、
可愛らしい女の子を選び放題で、
手強いボディーガードもいるんだぜ。
それに私はトラウマ持ちで、
ついでに巨乳でもないときた。

姿見に自分を映してみる。
カットして3ヶ月経ってしまった髪型は
もっさりとしたシルエット。
シンプルと言えば聞こえはいいが、
女子らしい工夫もない服装。
寝不足で目の下にクマが出来ている。

それなりに実績を積んできた32歳。
図面に私の容姿が写るわけではない。

けども…。

パ、パックでもしようかな…。

引き出しをかき回して、いつ購入したか記憶もないようなパッケージを引っ張り出す。
封を切ると…
乾いてるーー!

パッサパサのシートを放り出して
私はベットに倒れこんだ。

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