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キミといる場所
第6章 神様!
「なにこのつくね!美味しいー!」

「でしょ!食感出すのに竹の子入れました!」

「鱈も美味しいー。鱈えらい最高!」

「野菜も食べてくださいね」

今夜はトングではなく、菜箸をふるう長谷川くん、
頼もしい。
水菜とニンジンがポン酢の器に入れられた。

「それにしても菜緒さんチ、
調理道具が少なくて驚きました」

小さなフライパンがひとつと、片手鍋、両手鍋もひとつずつ。
コンビニまみれの生活なので不自由はしてなかった。

「土鍋とコンロがあったの、奇跡」

「それね、忘年会のビンゴでもらったの」

「マジすかー?」

「驚け、今日が初運転だぜ」

ゲラゲラ笑われた。
あぁ、ビールが美味しい。

「ねぇ、cocoliって名前の由来、聞いていい?」

「魔女の宅急便、知ってますか?」

知ってるどころか大好きな映画だ。
DVDも持っている。

「僕、あの映画が大好きで…トンボっているでしょ」

「空飛ぶ少年ね」

「そう、あの子の名前がコポリなんですよ」

「あー!で、街の名前がコリコ!」

「そうそう!」

よくぞわかってくれました!的な顔をしたあと

「ココをあなたのリビングに…とか、
ココでリラックス…とか、
しょーもない意味も含んでます」

照れてるのか菜箸で鍋をぐるぐるかき混ぜる。

「いい名前だよね、覚えやすくて可愛くて」

「ほんと?」

起業する大変さは、社会人としてよくわかる。
一国一城の主を夢見ても、実現できない者の方が多い。
勇気と決断力と行動力…
こんな細っこい長谷川くんの、
どこからそんなエネルギーが生まれてくるのだろう。

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