この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater19.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
キミといる場所
第11章 暖かな涙
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
「100歩譲って枕はアリだとしてもね、
なんでそれ持ってくるかなぁ」
着替え、歯ブラシ、枕、に並んで、
鍋。
「お仕事中の菜緒さんの食生活は、僕に任せてください」
長谷川くんはすっかりインフル脱却したようで、
お昼のメニューを考えている。
バタバタしたせいで、
私の熱もすっかり下がってしまったみたい。
山田くんが届けてくれたデータを、
自宅のパソコンに落としているところで
メッセージの着信音がした。
花穂ちゃん!
恐る恐る開いてみる。
『インフルエンザ、どうですか?無理してないといいなって思ってます』
『cocoliに行ったら、長谷川さんもインフルエンザで休んでいました』
『…偶然でしょうか?』
『お大事に』
ひー!
このままスルーしてしまいたかったが、
そうはいかない。
『ご心配ありがとう。迷惑かけちゃうけど、みんなにも宜しく伝えてください』
『長谷川くんのインフルエンザと、私のインフルエンザは、恐らく同一犯かと思われます。ごめんなさい』
すぐに既読が付く。
『やっぱり!そんなことじゃないかと思っていました…』
ああ、ごめん花穂ちゃん。
ほんと、ごめん。
土下座スタンプじゃ許してもらえないよね…。
『話せば長くなることです。出勤したらゆっくり説明します』
『長谷川さんが菜緒さんを好きだってことは、わたし気付いてました。だってずーっと長谷川さんのこと見てきたんだもん』
『……』
『cocoliのランチ、1年間無料にしてくれるよう長谷川さんに伝えてください』
『わかった…ごめんね』
『わたし結構オトナなんですよー』
真新しいカーティガンでピョンピョン飛び跳ねていた花穂ちゃん。
ああまた泣きそうだ。
『うん、びっくりした』
『これからは、花穂姐さんって呼んでください。お大事に&お幸せに』
『本当に本当に、ありがとう』
心配そうに様子を見ていた長谷川くんに抱きついた。
みんなみんな優しいよぉ。
わんわん泣く私の頭を、
長谷川くんは優しく撫でてくれた。
なんでそれ持ってくるかなぁ」
着替え、歯ブラシ、枕、に並んで、
鍋。
「お仕事中の菜緒さんの食生活は、僕に任せてください」
長谷川くんはすっかりインフル脱却したようで、
お昼のメニューを考えている。
バタバタしたせいで、
私の熱もすっかり下がってしまったみたい。
山田くんが届けてくれたデータを、
自宅のパソコンに落としているところで
メッセージの着信音がした。
花穂ちゃん!
恐る恐る開いてみる。
『インフルエンザ、どうですか?無理してないといいなって思ってます』
『cocoliに行ったら、長谷川さんもインフルエンザで休んでいました』
『…偶然でしょうか?』
『お大事に』
ひー!
このままスルーしてしまいたかったが、
そうはいかない。
『ご心配ありがとう。迷惑かけちゃうけど、みんなにも宜しく伝えてください』
『長谷川くんのインフルエンザと、私のインフルエンザは、恐らく同一犯かと思われます。ごめんなさい』
すぐに既読が付く。
『やっぱり!そんなことじゃないかと思っていました…』
ああ、ごめん花穂ちゃん。
ほんと、ごめん。
土下座スタンプじゃ許してもらえないよね…。
『話せば長くなることです。出勤したらゆっくり説明します』
『長谷川さんが菜緒さんを好きだってことは、わたし気付いてました。だってずーっと長谷川さんのこと見てきたんだもん』
『……』
『cocoliのランチ、1年間無料にしてくれるよう長谷川さんに伝えてください』
『わかった…ごめんね』
『わたし結構オトナなんですよー』
真新しいカーティガンでピョンピョン飛び跳ねていた花穂ちゃん。
ああまた泣きそうだ。
『うん、びっくりした』
『これからは、花穂姐さんって呼んでください。お大事に&お幸せに』
『本当に本当に、ありがとう』
心配そうに様子を見ていた長谷川くんに抱きついた。
みんなみんな優しいよぉ。
わんわん泣く私の頭を、
長谷川くんは優しく撫でてくれた。
![](/image/skin/separater19.gif)
![](/image/skin/separater19.gif)