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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第6章 願い事~海斗~
あの頃は、本庄さんが仕事に日は毎日のように家に遊びに来ていた莉愛菜を、俺はもちろん、屋敷の人間皆が可愛がっていた。
いつもニコニコと愛くるしい莉愛菜に大人たちはメロメロ。
事故のトラウマが酷くて不安定になって泣きじゃくる事も多かったが、そんな莉愛菜を家にいる家族も、メイドや執事でさえ優しく見守っていた。
そんなにたくさんの人から可愛がって貰ってるのに、何故か初めて家に来た時から莉愛菜の一番は俺だった。
いつも俺と結婚すると言ってた。
それがとても可愛くて、全然悪い気はしなかったな。
だから逆に、これを言ってくれなくなると寂しくなるななんて思ったりもしていた。
父さんや本庄さんは、俺が一番って事が気に入らないみたいだったけどな。
俺としては嬉しい限りで。
実の弟の海來も可愛いが、やっぱり女の子は可愛いな。
実の妹がいたらこんな感じなのかなって思っていた。