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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第7章 熱~莉愛菜~


「りーちゃん風邪引いちゃったみたいだ。
まだ少し熱が上がるかもしれない。
薬は坊ちゃんに預けたからしっかり飲んで、ゆっくり寝るんだよ。」

するとそれを聞いた莉愛菜は頷きながらも

「ご飯…」

小さく呟いた。

「ご飯?
お腹すいたか?」

フルフルと首を振る。

「りーちゃん、坊ちゃんのご飯の事が気になってるのか?」

佐々木の言葉に小さく頷く莉愛菜。

こんな時でもコイツは俺の心配をするんだな。

「俺の事は心配するな。
食堂行けばいくらでも食べモノあるんだから。
莉愛菜は何も考えずにゆっくり休めよ。
これは命令だ。」

莉愛菜の熱い頬に手を添えて、目を見て言うと納得したように力無く微笑んで頷いた。

「それとりーちゃん、少し坊ちゃんから離れて横になった方がいいぞ。」

佐々木が言うと、莉愛菜は更に瞳を潤ませて俺にしがみ付いた。


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