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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第7章 熱~莉愛菜~
「莉愛菜、俺は今すごい嬉しいんだ。
何故かわかるか?」
「えっ?」
不思議そうに首を傾げる莉愛菜に言い聞かせる。
「あまり寂しいと素直に言わない莉愛菜が、俺を求めて寂しいと訴えてくれるのが堪らなく嬉しい。
俺にしがみ付いて、佐々木に横になれと言われても離れない我儘な莉愛菜が可愛くて仕方がない。
本当に俺はお前に甘いな。」
そして涙で濡れている瞼にキスをする。
「俺がこんなに喜んでるのに、莉愛菜が謝る理由はないだろ?
寂しいなら寂しいと言っていいんだ。
甘えたければ甘えていい。
ただし俺にだけだ。他の男の前でこんな姿見せたら許さない。」
「海斗…ありがとう。」
莉愛菜をそっと横にする。
そしておれもまた横になった。
「海斗、あたしね……昨日の夜、すごく寂しかった。」
俺の服を摘まみながら眉を下げる莉愛菜。
「一人でベッドに入る時が、一番寂しかった。
いつも海斗がいるのにいなくて……なんだか寒くて。」