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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第7章 熱~莉愛菜~


父さんも本庄さんも、ただの風邪だというのに大騒ぎ。

汗をかいたらすぐ着替えられるようにとか言って、父さんは莉愛菜に何種類ものパジャマを買ってきた。

まだ熱が下がりきってない莉愛菜の身体に障るから、さっさと追い出したのは言うまでも無い。



俺は今、珍しくキッチンに立って風邪を引いた時にいいと聞いたしょうが湯を作っていた。

”作る”と言うほどのものでもない。

だが、普段まったくキッチンに立たない俺としてはこれだけでもすごい事だ。

出来上がったしょうが湯と、食堂のシェフに莉愛菜用に作らせたお粥を持ってベッドルームに行った。

そうそう、莉愛菜が自分の部屋じゃなく、俺のベッドルームに寝ていることも本庄さんと父さんには衝撃だったようだ。

ムンクの叫びみたいな顔になる二人を母さんは可笑しそうに笑っていたけど。


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