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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第7章 熱~莉愛菜~
部屋に着くと、莉愛菜がウトウトしていた。
起こすのも可哀想だが、薬を飲ませなければと思い莉愛菜をそっと起こした。
「海斗が、作ったの?」
俺の持っている物を見て驚いてる莉愛菜。
俺は苦笑を零す。
「お粥はシェフだ。
俺はしょうが湯を作っただけだ。」
本当はお粥も作れれば良かったが、俺には無理だ。
「でも、しょうが湯は海斗でしょ?」
よほど俺がしょうが湯を作れる事が驚きなんだろう。
目が点になってる。
看病もした事が無い俺が、これを作れるのは
「昨日母さんが様子見に来た時に教えてくれたんだ。
これなら俺も作れるだろうから莉愛菜に着くってやれって。」
そしてその後、莉愛菜が寝てる間に何回か作ってみた。
だから母さんの作ったしょうが湯並みにちゃんとできてると思う。
莉愛菜は顔を綻ばせて
「ありがとう。…嬉しいっ」
心底嬉しそうに笑った。