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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第7章 熱~莉愛菜~
お粥としょうが湯、そして薬をしっかり飲んだ莉愛菜はまたまどろみ始めた。
「莉愛菜、眠いなら寝た方が良い。」
そっと横にしてやり、肩口まで布団を掛けてやると
「海斗…。」
俺の腕をそっと掴んだ。
「どうした?」
「…一緒に、いて?」
「当たり前だ。」
俺は莉愛菜の隣に横になり、その華奢な身体をそっと抱きしめる。
莉愛菜は甘えるように俺の胸に擦り寄ってきた。
「海斗の腕の中…安心するの。」
そんな可愛い事を言う莉愛菜が愛しくて堪らない。
莉愛菜の風邪が治ったら、この愛しさを思いっきり莉愛菜にぶつけてやろう。
俺も、莉愛菜と同じように、嫌、それ以上に愛しいから。
「海斗、本当にありがとう。」
莉愛菜は俺の腕の中でまだ上気している頬を更に赤らめて言った。
「莉愛菜がこんなに甘えてくれるなら、いくらでも看病してやる。」