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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第8章 見つめ合う事~恭介&すみれ~
濃い時間が終わって落ち着いた頃、俺は部屋の電気をつけ、ベッドに腰掛けて煙草に火をつける。
紫煙がユラユラと登って行く様を見つめていると、不意に横から声がした。
「恭介。」
その声に振り向くと、すみれがシーツを身体に纏わせて俺の隣に同じように腰掛けた。
お互い枕を背もたれに、無防備に座り込む。
「ん?」
煙草を吸いながらすみれを見ると、疲労感を漂わせた表情で俺を見つめて言った。
「なんか、今日の恭介変。」
「変?俺が?」
予想外の事を言われ面喰う。
「変って言うか……激し、かった。」
少し顔を赤らめて俯きがちに言うすみれに、俺は顔を綻ばせる。
「あぁ、そうかもな。ちょっと感化されちゃってさ。」
俺の言葉に不思議そうに顔を上げるすみれ。
まぁ、そうだろう。
これじゃ、俺の言ってる意味全然わかんないよな。
清瀬家の寮のすみれの部屋。
キチンと片付いているこの部屋は、女の子にしては物が少ない気もするが、よく見ると小さな観葉植物が置いてあったり、ちょっとしたインテリアにも拘ったりしていてすみれの好みが伺える。