この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第8章 見つめ合う事~恭介&すみれ~
「海斗は莉愛菜ちゃん抱きしめて離さないしさ。莉愛菜ちゃんは照れながらも嬉しそうだし。
しかもジッと二人で見つめ合ったりしてて。」
「へぇ~。見ててこっちが照れちゃいそう。」
すみれの言うとおり。
普通にはしてたけど、俺すげー恥ずかしかった。
なんだかあの二人の雰囲気がエロくて、見てはいけないもの見てしまったような気分になったよね。
「でも…」
「でも?」
俺はあの時の二人を思い出す。
「なんだか二人とも、すごい幸せそうだったよ。」
微笑み合いながら見つめ合う二人。
お互いをとても深く想ってるって俺にもわかった。
それに、あんなに優しい顔をする海斗は今まで見た事がない。
見つめ合うって、ただそれだけの行為じゃなくて、お互いの心も見つめ合うってことなのかも。
そして、相手に目で伝えるんだ。
自分の想いを。
言葉だけじゃ薄っぺらく感じてしまう時も、見つめ合えば本心を見れるような気がする。
目は口ほどに物を言う
って言うくらいだし。
「だからね、」
俺はすみれを正面から見つめる。
「何?」
そしてそのままシーツを剥ぎ取って、お互い生まれたままの姿で抱き合い耳元で言った。