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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第9章 ♡chocolateより甘く蕩けて~海斗&莉愛菜~
ベッドルームにある大きなクローゼット。
その中には海斗が普段仕事で来ているスーツが山の様に掛かってる。
その中から明日の分を選び出すのもあたしのメイドとしての仕事。
基本的に、スーツは海斗が自分で買っている物だから彼の好みで揃えられている。
だからどれを選んでもあまり失敗するということは無いのだけど、それでも同じように見えやすいスーツだからあたしなりに拘って選んでる。
いつも同じのを着てるように見えちゃったら嫌だしね。
ネクタイだってお洒落な海斗が選んだ色とりどりの物の中から厳選する。
海斗はいつもあたしが選んだ物を喜んできてくれる。
あたしの選択は、海斗の気分に合ってる事が多いみたい。
あたしが選んだ物を着てる海斗を見るととっても嬉しくなるんだ。
スーツを用意して、部屋を出ようとすると、海斗の鞄とその横に紙袋が目に入った。
「これ、なんだろう?」
近付いて見てみると、紙袋の隙間から小さな箱の様なモノが大量に見えた。
「これって…」