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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第9章 ♡chocolateより甘く蕩けて~海斗&莉愛菜~
あたしが見たもの。
それは大量のチョコレートだった。
会社でもらったのかな?
チクリと心が痛む。
「あたし…駄目だなぁ。」
こんな事くらいで嫉妬なんて。
海斗は今、あたしの傍にいてくれてるのに。
でも、どんな風に受け取ったんだろう?
何て言ったのかな?
そんな事考えると、どんどん心の中のモヤモヤが増えて行く。
「あたしが一番に、あげたかったな。」
朝はゆっくりしていられないからと、夜に渡す事にしたんだけど。
予想できなかった訳じゃない。
海斗はとってもモテるから、きっとたくさんの女の子がチョコを渡したくて前日からドキドキしてただろう。
分かってはいたつもり。
こういう事が初めてな訳じゃないし。
今までだって海斗がモテるんだって事を実感させられる事なんてたくさんたくさんあった。
だけどやっぱり慣れる事なんてない。
もっと寛大になりたいけど、あたしはとってもヤキモチ焼きみたい。