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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第1章 幸せなひととき
今日も朝、海斗を見送って部屋の掃除。
海斗の部屋は広い。
リビングやベッドルーム、簡易キッチンに仕事部屋。
掃除機を掛けて、雑巾で棚や窓を拭いたり、綺麗に飾ってあるお花の手入れをして、代える時はお庭に行って、咲いてる可愛い花たちの中からあたしが摘んで活ける。
そして海斗の洗濯物を本邸のランドリールームに持って行って洗濯する。
その他、備品を補充したり海斗がよく好んで飲むコーヒーをブレンドしたり。
とにかく海斗に関する事全てがあたしの仕事。
大好きな人のお世話をするのが仕事なんて、なんて幸せな事だろう。
メイドなのに、なんだか奥さんになったような気分で嬉しくなるんだ。
だから仕事はいつもとても楽しい。
海斗に頼まれた事があればそれもこなすけど、今日は特になかった。
海斗はあたしが海斗の専属メイドになってから、あまり本邸の食堂で食事をしない。
その代わりあたしが作る。