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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第1章 幸せなひととき
「海斗、心配してくれてありがとう。
ちゃんと用心してるから大丈夫。
夕飯作って待ってるねっ。」
あたしが明るい声で言うと安心したのか、電話口から小さな安堵のため息が聞こえた。
『あぁ、ちゃんと夕飯までには帰れそうだから。
今日の夕飯は何だ?』
「へへっ。内緒っ。」
あたしが笑うと海斗も笑う。
『教えてくれないのか?
意地悪だな莉愛菜は。
楽しみに待ってる。』
そう言ってくれたから、あたしは残りの仕事も頑張ってねと言って通話を切った。
電話を切ると、もうお屋敷は目の前。
あたしは急いで離れに帰った。
そして早速料理に取りかかる。
愛情をたっぷりこめて作ったハンバーグは我ながら上出来。
あとは焼くだけの状態にした。
出来た手を食べて欲しいから、焼くのは海斗が帰って来てから。
そして野菜のスープとポテトサラダも作った。
海斗美味しいって言ってくれるかな。