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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第1章 幸せなひととき
そしてあたしは自分の部屋に戻り、ソファーに座ると急に睡魔に襲われた。
海斗が帰ってくるから起きてなきゃっ。
そう思うのに睡魔に勝てない。
気付いたら瞼を閉じていた。
―――――な。
――――あなっ。
誰かが呼んでる……?
「莉愛菜。」
ガバッ―――――
あたしはその声に飛び起きた。
目の前にはスーツ姿の海斗。
仕事モードの黒縁眼鏡がとてもカッコいい。
ボケっと見つめてしまった。
するとふわりと抱きしめられる。
「いつもキッチンか俺の部屋のリビングにいるのにいないから焦りました。
あまり驚かせないでくださいっ。」
仕事モードの言葉使いだけど、その声がすごく切なくて申し訳なくなる。
「ごめんなさい。気付いたら寝てしまって…」
「疲れてるんですか?」
あたしの顔を覗き込む。