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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第3章 熱~海斗~


「すごい熱っ!!」

朝より上がってると思う。

それに、あたしの声に反応を示さない。

「莉愛菜さん、私が海斗様を運びます。」

寺井さんがドアの方に回ってきてくれた。

あたしは少しドアから離れて海斗の腕を肩に回して運ぼうとする寺井さんを手伝った。

すると、その姿を見た佐々木さんは、さっきの雰囲気が嘘みたいに真剣な顔で海斗の様子を見る。

「こりゃ、早く部屋に連れて行かないとな。」

佐々木さんの言葉に、あたしも寺井さんとは反対の方から海斗を支えようとしたら、

「どうした?!
そのぐったりしてんの海斗か?!」

たまたま庭にいた恭介さんが来た。

海斗の様子を見て目を丸くしている。

「恭介さんっ!」

あたしが事情を離すと、あたしが支えようとしてた方を支えてくれて、寺井さんと二人で部屋まで運んでくれた。

あたしは海斗の荷物を持って、佐々木さんとその後を追った。


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