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彼と彼女の色々な関係~君に溺れて~
第3章 熱~海斗~
あたしはそんなかいとにまたキュンとしてしまった。
本当、あたし馬鹿だな…。
自分に思わず笑いが漏れる。
あたしが笑うと海斗が顔を上げてあたしを拗ねたように見つめていた。
「海斗、薬取りたかっただけだよ。
だからどこにも行かないよ?」
そう言うと納得してくれたみたいで腕を離してくれたから、お粥のお盆をどかして薬とお水を海斗に飲ませた。
そしてお盆をキッチンに片づけに行って、またベッドルームに戻る。
海斗はスヤスヤと静かな寝息を立てていた。
そんな海斗をベッド脇の椅子に座って見つめながら、あたしも気付いたら眠りに付いていた。
そして、目が覚めるとあたしは海斗に包まれて寝ていた。
「あ、れ?」
あたし、椅子に座ってたはずなんだけど。
「んっ…。」
あたしの声に目覚めたらしい海斗が更にあたしを抱き寄せる。
「く、くるしっ…」